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iPhoneに使われているリチウムイオン電池の特性や消耗について解説。充電するときに注意するポイントをまとめました。

リチウムイオン電池の特性や消耗について

リチウムイオン電池は、高エネルギー密度、軽量、高効率、低自己放電率などの優れた特性を持ちます。このため、携帯電話やラップトップ、電動自転車、電気自動車など、様々な電子機器や車両の動力源として広く使用されています。以下に、リチウムイオン電池の特性と消耗について詳しく説明します。

特性
  1. 高エネルギー密度: リチウムイオン電池は、単位重量あたりのエネルギー密度が高く、従来のニッケル・カドミウム電池やニッケル・水素電池などの充電池よりも高いエネルギーを蓄えることができます。
  2. 軽量: リチウムイオン電池は、同じエネルギーを蓄える場合、従来の電池よりも軽量です。これは、リチウムイオン電池が、正極・負極にリチウムを使用し、その原子量が軽いことに起因します。
  3. 高効率: リチウムイオン電池は、高い充電効率を持ちます。また、電気エネルギーを化学エネルギーに変換する際に、大きなエネルギー損失が発生しないため、高いエネルギー変換効率を持ちます。
  4. 低自己放電率: リチウムイオン電池は、充電された状態でも長期間放置しておくと、あまり放電せずに充電状態を保つことができます。このため、長期間使用しない機器にも適しています。
消耗
  1. サイクル寿命: リチウムイオン電池は、充放電の繰り返しにより、徐々に容量が減少します。このため、リチウムイオン電池には、一定回数の充放電サイクル寿命があります。
  2. 寿命: リチウムイオン電池は、温度変化によっても劣化します。高温環境下で使用すると、内部の化学反応が加速され、容量が減少し、サイクル寿命も短くなります。一方、低温環境下で使用すると、内部の反応が鈍化し、充電が困難になることがあります。
  3. 急速充放電: リチウムイオン電池は、急速な充電や放電を繰り返すことで、内部の化学物質が変化して劣化することがあります。急速充放電を避けるために、リチウムイオン電池の充電には、適切な充電器を使用し、定格容量の80%程度までしか充電しないようにすることが推奨されています。
  4. 内部ショート: リチウムイオン電池には、正極と負極の間にセパレータと呼ばれる膜が挟まっています。セパレータに穴が開くなどして正負極が接触すると、内部ショートが発生し、電池が発熱することがあります。このような事態を避けるために、リチウムイオン電池は過充電や過放電を防止する保護回路が組み込まれている場合があります。
  5. 以上が、リチウムイオン電池の特性と消耗についての詳細な説明です。リチウムイオン電池は、高いエネルギー密度や効率、低自己放電率など、優れた特性を持っていますが、適切な充電方法や温度管理が重要であり、誤った使用や取り扱いが起因する事故を防ぐためにも、注意が必要です。

充電するときの注意ポイント

  1. 適切な充電器を使用する: リチウムイオン電池には、適切な充電器を使用することが重要です。正しい充電器を使用することで、電池の寿命を延ばしたり、発火事故を防止することができます。また、充電器の出力が電池の仕様に合っているか確認することも大切です。
  2. 適切な充電時間を守る: リチウムイオン電池は、適切な充電時間を守ることが大切です。充電時間を過ぎて充電を続けると、電池が発熱したり、容量が減少したりすることがあります。充電器の取扱説明書や、電池の仕様書を確認して、適切な充電時間を守るようにしましょう。
  3. 適切な充電レベルを設定する: リチウムイオン電池は、過充電や過放電を避けるために、充電器によって充電レベルを制御することができます。充電器によっては、充電レベルを自動的に調整する機能がある場合もあります。適切な充電レベルを設定することで、電池の寿命を延ばすことができます。
  4. 充電中は注意を払う: リチウムイオン電池を充電するときには、充電中に電池が過熱したり、異常な挙動を示すことがあります。充電中は、電池や充電器に触れたり、電池を転がしたりしないように注意しましょう。また、充電中に異常が起こった場合には、すぐに充電を中止して、専門家に相談することが重要です。

バッテリーの使用適応温度について

リチウムイオン電池の使用対応温度は、製品やメーカーによって異なりますが、一般的には以下の範囲内で使用が推奨されています。

  • 充電時の温度範囲: 0℃〜45℃
  • 放電時の温度範囲: -20℃〜60℃
  • 保存時の温度範囲: -20℃〜45℃

これらの温度範囲を超えると、リチウムイオン電池の性能が低下したり、発熱や発火の原因になる可能性があります。例えば、充電時に高温になると、電池内部で化学反応が促進され、電池の劣化が進みます。逆に、低温下で使用すると、電池の容量が低下することがあります。

また、注意点として、極端な温度変化を避けることも重要です。例えば、急激な温度変化が起こるような場所に放置すると、電池の内部構造が変形する可能性があります。これは、電池の寿命を縮めたり、発火の原因になる可能性があるため、避けるようにしましょう。

したがって、リチウムイオン電池を適切に取り扱うためには、使用対応温度を守ることが重要です。使用前には、製品の取扱説明書を確認して、適切な温度範囲内で使用するようにしましょう。

まとめ

iPhoneのバッテリーを快適に使用するためにやること心がけること!

  1. 純正の充電ケーブルとアダプターを使用する。
    安いケーブルは電流異常や最悪端末が故障するリスクがあるので使用しなことをお勧めします!
    ◎おすすめは純正のものか【MFI認証】がついているもの。
  2. 高温、低温をさけて使用、保管する。
    夏場の社内や冬場の暖房のかかっていないところに放置など。
  3. 充電しながらゲームやYouTubeなど長時間使用しない。
  4. 100%の状態で充電ケーブルを差しっぱなしにしない。
    ◎特に就寝中・・・。

以上の事を気を付けることでバッテリーの消耗度合いを軽減させることが出来ます。
特に①は必ず守ることをおススメします!

リチウムイオン電池は特性として消耗していくものなのでそれを止めることは出来ませんが消耗度合いを抑えて端末に負担を与えない使用がiPhoneを長持ちさせることにも繋がります。ぜひ、おためしあれ!